半導体製造プロセスにおいて洗浄工程が不可欠なのは周知でありますが
特にウエット洗浄となると、洗浄後の乾燥もこれまた然りであります。

IPA乾燥、クリーンオーブン乾燥、スピン乾燥などがその代表格で
中でも回転による遠心力を利用したスピンドライ乾燥は弊社の得意とするところであります。

バランサーメーカーとしての顔も併せ持つ弊社は(実はこちらの方が歴史が古いのですが)、
回転体の振動を制御する技術は折り紙つきで、手前味噌ではありますが
自動バランサー付きスピンドライヤーは市場からも高い評価を頂いている,特許取得製品であります。

そんなOKK製スピンドライヤー、採用を検討頂くにあたり実機でのデモンストレーションを希望される
お客様も少なからずいらっしゃいます。
当然です。高価な装置を採用してうまくいかないでは話になりませんから。

で、今回お客様より頂いたデモ課題。 それは”より速く”でした。
『現行機(他社製)の老朽化が激しく置換えを検討している。置換えにあたっては振動性能に
優れたOKK製を採用したいが、乾燥時間を3min以上短縮したい。』  といった内容。

技術に内容を説明し、早速デモ用スピンドライヤーをハイスループット仕様に改造です。
で、いざデモンストレーション当日。

お客様が実際のワークを持ち込んでのガチンコデモです。
ワークは一度濡れると乾きにくいとされている多孔質セラミックの基板。強敵です。

乾燥デモ1回目、2回目・・・・  乾燥時間をどんどん短くしていきます。
終了する毎に電子顕微鏡を使用してのお客様の厳しいチェックが入ります。
水滴が残っている時点でデモ終了です。

5回目、6回目・・・・・・・・・・10回目。デモ終了です。 この辺りが限界のようです。。
お客様の表情をうかがう私・・・・。

で、表情の変わらないお客様から出た一言・・・・。
『完璧です。4分30秒も短縮できそうです。』

やってくれました!
もはや完成形と思っていたOKK製スピンドライヤーが更なる進化を遂げた瞬間でした。

”ヒーターユニットを搭載した
ハイスループット仕様スピンドライヤー”


お客様の現場にて絶賛稼動中!

1台ではタクトが追いつかない。多孔質で乾きづらい。異形状で水滴が残る・・・。
OKKにご相談ください。

格好は無骨ですがいい仕事します。

大宮工業㈱ 営業部
tel:0865-60-0038
URL:http://www.okksg.co.jp/index.html