ワーク回転させることなく高精度な静バランス(静的アンバランス)の測定を行う事が可能な装置です。
測定方式は、当社独自開発のセンター芯出し3点測定方式を採用しており、ワークの外径を入力し、
測定機に置くだけ!回転させずにアンバランス重量と位置の検出が可能!!
当社のバランス技術を用いたバランスチェッカーは、他の静バランス測定機より精密なバランスが測定可能です。また、繰り返し精度も抜群です。
段取り替えや操作が簡単で、誰でも高精度な静バランス測定が行えます。
静的手法(static balancing)と言い、ワークを回転させない状態の重量分布の不均衡状態を測定する手法となります。
動バランスは測定対象ワークを回転させて、その振動により、アンバランス重量、位置を測定する手法です。
動バランスの最大のデメリットは、ワークを回転させて測定するため、大変危険が伴います。
その安全対策に膨大な費用が発生します。
特に巨大なワーク・刃物・スクリュー・etc…などを回転させながら測定すると人的災害につながる危険性が伴います。
センター芯出し3点測定方式とは
センタ―アタッチメントにより芯出しを行い、
測定プレート下にある3点の測定子にて重量分布を検出し、
アンバランスの位置と重量を算出する方式です。
ワーク情報を入力(登録)し、測定ボタンを押すだけ!!
経験や特別なスキルを必要とせず、どなたでも簡単に高精度な静バランス測定が行えます。
ワーク情報とワークに合うアタッチメントへの交換だけで、
短時間の段取り替えで測定が行えます。
芯出し用のセンタ―アタッチメントは、多くの穴経に対応でき、多品種・小ロットのワークで運用頂く場合でも、ランニングコスト削減に貢献いたします。
バランス測定完了後、重点or軽点を任意の角度に回転させる機能を標準搭載しています。
検査終了時に毎回同じ位置に重点or軽点が来るため、作業者も位置の確認が容易にできます。
また自動量産ラインにおいても次工程に決まった角度で受け渡すことができるため、次工程にてワークを回転させる機構は不要となります。
ワークに印字する場合も印字装置の移動は最小限で済み、トータルでコスト削減に繋がる機能です。
ワークをセンターアタッチメントに載せるだけでセットできるため、量産ラインに組み込み、ロボットでのセット、取り出しが容易に行えます。
またセンターアタッチメントの形状はテーパーとなっているため、予め測定するワーク形状が決まっていれば、
1つのセンターアタッチメントで複数種類のワークを測定できます。
段取り替えを最小限に抑えて複数種類のワークを測定できる、量産に適した測定機となっています。
当社はこれまで様々なお客様のご要望を叶える提案、開発を続け、その結果ご使用用途に応じて選択いただける多くのオプションをご用意しております。
お客様のご使用用途にピッタリの測定機がここにはあります。
ワーク搬入機構部付き自動ローラーコンベア
上記以外にもシグナルタワーなど豊富なカスタマイズがありますので、お客様の導入環境・ご要望に合わせた設計対応が可能です。静バランスにお困りの方はぜひご一報くださいませ。
対象ワーク例:
研削砥石 CBN・ダイヤモンドホイール、切断砥石、ファン、ブレーキドラム・ディスク、プーリー、特殊フランジ、自動車用ホイール軸受(ハブ)、スクリュー等の異形機械部品、その他
回転させる部品、回転させる事の困難な機械部品及び大形のワーク
型式 | 測定ワーク重量 |
---|---|
BC-S270 | 3㎏∼270㎏ |
BC-S150 | 3㎏∼150㎏ |
BC-S80 | 1㎏∼80㎏ |
BC-S50 | 1㎏∼50㎏ |
BC-S20 | 0.4㎏∼20㎏ |
BC-S10 | 0.1㎏∼ 10㎏ |
BC-S05 | 0.1㎏∼ 5㎏ |
BC-S01 | 0.1㎏∼ 1㎏ |
研削砥石の製品検査をすべてこの一台で!!
加工が完了した砥石をコンベアに乗せるだけで砥石検査に必要な工程を完了。
静バランス測定から大越式結合度試験まで当社のバランス技術を詰め込んだ検査システム。
「外周形状検査」「寸法測定」「バランス測定」「結合度試験」「印字」
アンバランスの方向とマーキング・重量表示の工程をシステム化した自動砥石検査システム
当社の装置とオプションを組み合わせることで、JIS規格に基づく研削砥石の検査工程作業の合理化が可能となりました。
作業者を問わず安定した作業スピードで各工程を進んでいくので生産量の管理・検査品質の安定化と生産性・搬送時間などの間接時間や作業待ち時間の有効活用が可能となりました。