Myself-1 typeTⅡは熟練した技術や経験を必要とせず、短時間で高精度なバランシング(バランス修正・バランス調整)が誰にでも簡単に行えるフィールドバランサです。
ポンプや送風機、ファン等のインペラ(羽根車)、研削砥石、シャフト、スピンドルなど様々な回転機械(装置・設備)の超精密なバランス修正が可能です。回転機器メーカー様から、回転機器のメンテナンス会社様、回転機器を使って加工等を行われている加工会社様まで、幅広くご採用いただいているロングセラー製品です。
アイコン表示による対話方式のインターフェイスと多彩な補助機能で操作をナビゲート・サポートしますので、初めてご利用になる方でも簡単にバランス修正作業が行えます。
フィールドバランシングが行えるバランサの事です。
現場(フィールド)で、様々な回転設備のダイナミックバランシング(動的手法)でアンバランスを測定する手法です。
装置や機械に組付けた状態で回転させアンバランスを検出します。
このため、組付けによる公差などのアンバランス要素をまとめてバランス調整する事ができ、機械全体の振動を抑制できる効果があります。
回転同期したアンバランス振動からアンバランス重量、位置を検出する手法です。
0.001μmの振幅が検出可能な高感度型振動センサと、周辺ノイズをカットし、バランス測定に必要な信号を取り出す当社独自のノイズフィルターにより、高精度なバランス測定・修正が可能。
タッチパネルとハードキーの2way操作により操作性向上。
操作インターフェイスにアイコンによる対話式機能を採用。
定常回転になると自動で振動測定を開始。
回転数、振動値、振動位相角度のモニタリングが行えます。
バランス測定対象のX、Y、Z(Horizontal、Vertical、Axial)振動状態、どちらの方向にどれだけ振れているかを把握するために使用できます。
バランス修正前後の振動変化(3方向の振動がきちんと落ちたか)や経時変化の確認に活用頂くと効果的です。
加速度センサから取り込んだ振動波形を確認する際に使用します。
OVA(加速度センサから取り込んだ振動波形)とBP(Band pass filter通過後の振動波形)を各々確認する事が可能です。
加速度センサから取り込んだ振動波形のFFT(周波数解析)が行えます。
振動の発生原因がアンバランスなのか、他にあるのか(ベアリング異常など)を切り分ける際に使用できます。
アンバランスが原因の場合は、測定対象の回転数に応じた周波数にスペクトルが出ます。
バランスウェイト(修正重り)の取付位置(角度)をグラフィックで図示する事により、視覚的に確認することができます。
測定対象の回転方向に対してどちら向きに角度を読んだら良いかも、この機能により誰でも間違いなく作業が行えます。
仮重り(試し重り)、修正重りを、どの位置にどれだけの重量分取り付け、振動状態がどう変化したかを履歴機能により確認することができます。
ACコンセントから給電するAC電源仕様に加えて、モバイルバッテリーを接続して給電するDC5V電源仕様を新たにラインナップ。外部電源がない環境下でも使用可能となり、お客様のご使用環境に応じた電源仕様の選択が可能となりました。
予め充電しておいたモバイルバッテリーを複数携帯しておけば、外部電源がない環境下でも長時間に渡ってご使用いただけます。
同梱のモバイルバッテリーで9時間以上の連続使用が可能。
※DC5V電源仕様モデルもACアダプタ(入力:AC100~240V)を使用して、ACコンセントからの電源供給が可能。
任意の回転数域の振動を全体的に低減させる機能です。使用回転数に幅を持つ送風機やマシニングセンタ等のバランス測定に適した測定機能です。
下図は参考事例ですが、初期状態(赤線)で7,000min⁻¹付近と、11,000min⁻¹付近で振動が大きくなっている回転機器でも、多速度バランスを行うことにより、広範囲で振動を落とす(緑線)ことができます。
同じ回転体を定期的に繰り返し測定する場合や、量産向けに同じ製品を連続して測定する際に、仮重りによる影響を記憶し、仮重りの取り付け無しで連続してバランシングができる機能です。
測定結果を報告書として出力する機能です。送風機、ポンプ等、回転機器のメンテナンス記録のエビデンスとして、また、お客様に提出する作業報告書としてご利用いただける機能です。
振動モニターでサンプリングしたデータをPC等に出力する機能です。送風機、ポンプ等、回転機器の異常時の振動変化を記録でき、データロガーとして使用できます。
簡易FFTの解析データの保存もできますので、お客様に提出する作業報告書の添付資料としてご利用いただく事もできます。
PC等の外部機器と接続し、コマンド送信によるバランサへの動作指示、外部機器への測定結果のアウトプット等が出来る機能です。
バランス測定を適切に行うために必要な治具(測定対象のチャックや、測定に必要なセンサ類の組み込み等)作成、専用ソフトの作成を含めたシステムの提案が可能です。
当社のバランサを使って、多くのお客様の回転機器のバランス測定を行ってまいりました。
そこでのノウハウが製品の品質・性能を向上させてまいりました。
また当社製品を購入いただいているお客様に対しても、バランス測定に関するサポート(デモ含む)で業務支援・貢献を続けております。
些細なことでも構いませんので、お困りごとがございましたら、ご遠慮なくお問い合わせください。
1か所の軸受に振動センサーを取り付け、振動を測定。 ロータ―の片面にてバランスを修正。
2箇所軸受に振動センサーを取り付け、振動を測定。 ロータ―の両面にてバランスを修正。
研削盤の軸受に振動センサーを取り付け、振動を測定。 研削盤の移動フランジにあるバランスピースにてバランスを修正。
AC電源仕様 | バッテリー電源仕様 | ||
---|---|---|---|
測定器(本体) MS-TⅡ |
型式 | Myself-1 typeTⅡ | Myself-1 typeTⅡ-MB |
寸法 | W198㎜×D165㎜×H75㎜(突起部省略) | ||
質量 | 1650 g | ||
電 源 (標準) 電 源 (バッテリー) |
AC85~264V 50/60Hz | DC5V(※1 | |
モバイルバッテリーからのDC5V | |||
消費電力 | 10W | ||
連続使用時間 | 9時間(※2) | ||
表示方法 | 3.5" TFTカラー液晶ディスプレイ | ||
操作方法 | カラーアイコン表示による対話方式 | ||
測定変位範囲 | 0.001~999.99µm(p-p) | ||
測定回転数範囲 | 180~100,000min⁻¹ (3~1,666Hz) | ||
分解能 | ±0.001µm | ||
チャンネル数 | 2ch | ||
インターフェイス | 特殊シリアルI/O シリアルUSB USBメモリ | ||
振動センサ | 外形寸法 | Dia27㎜×H30㎜ | |
質量 | 100g | ||
使用温度範囲 | -20~+80°C | ||
回転センサセット ファイバ部 |
検出方法 | 反射式(高分解能) | |
検出距離 | 5~20㎜(専用反射シール使用時) | ||
許容曲げ範囲 | R25㎜ | ||
使用温度 / 湿度 | -40~+70°C / 35~85%RH (但し、結露及び氷結しない事) | ||
回転センサセット アンプ部 |
種 類 | 高速検出用 | |
電源電圧 | 12VDC±10% | ||
消費電力 | 55㎜A以下 | ||
応答時間 | 15µs以下 (入光応答)・35µs以下 (遮光応答) | ||
使用温度 / 湿度 | -10~+50°C / 35~85%RH (但し氷結しない事) |
※1:ACアダプタ 入力:AC100~240V(50/60Hz) 出力:DC5V
※2:製品付属のモバイルバッテリー(満充電状態)を接続した場合